こんにちは、青色申告です。
今回は、
- 日本の新卒一括採用っておかしくないか?
- 問題あり過ぎ、時代遅れではないのか?
- もっと流動性を上げていく必要があるのではないか
と思ったので、それについて書いていこうと思います。
※あくまで思考の遊びなので、現実では通用しない記述も多くあることでしょう。例えば、「結果」とか「ビジネススキル」とかいうクソみたいな言葉が多く出てきます。これは、話の流れで使っているので、「じゃがいも」に置き換えて構いません。僕が本文で言いたかったのは、結局一文です。
日本の採用ってもう「うんざり」
【目次】
- 日本の就活のおかしいところ
- 採用コスト高すぎ問題
- 人事の責任をもっと減らしてあげて
- ジョブをホッピング
- 学問と職業の乖離
- 求められるのはビジネススキル
- おっさんインターンのすすめ
- 究極的には「筋肉」の時代になったと言っても過言ではない
- 正社員になれなくて当たり前の時代に
- 優秀な人材は取れない
- 終身雇用から通年採用の可能性について
- 最後に
日本の就活のおかしいところ
まず最初に、日本の就活のおかしいところをまとめてみようと思います。
- 手書きの履歴書、職務経歴書
- 面接
- グループディスカッション
- これだけしかやってないのに、終身雇用
- 転職回数の心象が良くない、実質ノーチャンス
他にも多くあると思いますが、主要な点は以上になると思います。
手書きの履歴書
まず手書きの履歴書、ここから「人柄」が見えてくるとか、「めんどくさいから」志望度が見えてくるらしいです。マジですか。
ここからわかる今の採用は、昔と同じく、優秀な人物より隷属的に働いてくれる人ということ事がわかります。
グループディスカッション
これは協調性を見る試験とされます。
もうね、1週間働かせてくれないか。そっちのほうがいいって。
初対面でいきなり話し合うって、社会人でもなかなかないですよ。ありえないですよね。メールや電話、5分の雑談くらいは普通あるし、利害関係にもよってくるし、マジ無駄ーーーー!って思いました。
面接
面接って会社によると思いますけど、平均的には2回から3回ですよね。僕は、5回くらい面接のある会社もよく受けていました。
これは、会社にあいそうな人か、一緒に働いていけそうかなどを見る試験とされています。でも、何百回も受けてわかりました。
1週間一緒に働けばわかるよね?って。
いつまでも、何回も話しても、百聞は一見にしかずじゃないですか。どんなに学生のころ優秀でも、おっさんやおばさんと一緒に仕事した途端、凡人とか多いじゃないですか。すごい採用コスト無駄にしてるなと感じました。
採用コスト高すぎ問題
以上の試験をやって、終身雇用です。今は少し変わっては来ていますが、実質上は変わっていないでしょう。新卒正社員、これが最初で最後のゴールデン切符というのが現在の90%くらいの大学生の選択肢です。
とにかく、
実際に働けばわかることを
分かる前に金をかけて
見えもしない「人柄」を探る今の採用ゲーム
逆にすごすぎる。よくそんなハイリスクなことできるなと思います。
ではなぜ、こんな「人柄」重視で採用するのでしょうか。それは採用・育成コストが高いので、すぐ辞めないであろう人材を取る必要があるからです。その「すぐ辞めないであろう」という基準が面接を通してわかる「人柄」というわけです。
もちろん、彼ら新卒は社会で働いたことがないので、「辞める」「辞めない」という過去フィルターを持っていません。したがって、あくまで想像で辞めないタイプの人種を選び取る必要があるのです。
加えて、育てる余裕も実際はないので、スキルを伸ばす暇なく、過酷な人海戦術的労働で、心が摩耗して働けなくなる人も多くいます。どこにとってもメリットがない。タダのコストでしかないのです。その結果、「将来的には辞めてほしい人材」をとってしまう羽目になるのです。
なら、長期有給インターン必須(実務レベル)にすれば簡単じゃない?そしたら、採用コストどころか、育成コストも減るじゃないですか。
もちろん学生は大変ですよね。個人的には、せっかく大学入ったのに遊びたい!!って思います。サークルとか入りたいし、ファミレスでアルバイトとかして「学生らしい青春を」なんて思っていました。しかし、現実をもう少し早く見ていたら、「青春」よりも長期的な青春を選べたのになと思いました。
人事の責任をもっと減らしてあげて
更に、個人的に思うのは、そういったガチャをやっているのだから、もっと人事への責任を下げてあげてほしいと思っています。この人材が辞めてしまったら、「人事」の責任になってしまう。
そういった事があるから、人事もかなり慎重になってしまう。結果、安牌に見える凡人をとってしまう。ハイリスクよりも60点の人材を採ることに終始して、結果本質的にいい人材は消えていく。
常に新しい意見よりも顔色を伺って、うなずくだけの社員。何か新しい人来ないかなと他人任せ。仕事の無駄に気がついていながらも、上司に交渉することすらリスクで動けない人。そうした会社の何かを時代に合わせて変えていける人材は来ることはありません。
入ってもすぐ辞めてしまうでしょう。それが今の時代です。何かおかしいと思ったら、古株の上司を変えるよりも、辞めて、会社を変える選択をするのです。それなら、人事だけでなく、会社全体で採用に責任を持つほうが、いい人材が残りやすいのでは?と思います。
【参考】
令和時代の新しい採用活動「スクラム採用」成功のための5つのポイント | 採用の可能性を発掘するメディア | Find Job! x ferret
ジョブをホッピング
更に思うのは、「辞めること」へのリスクの高さです。今の日本は、辞めることへのリスクが高すぎる気がします。
※ここからは、きっと「戯言」も混ざるので読み飛ばしていただいても構いません。
個人的には、辞めてしまうというリスクが今の日本では高すぎる。面接にしても、保険にしても、税金にしても、再就職にしてもです。
一回辞めたら、ノーチャンス
そんな現実が多くあるなと感じます。もう一回、大学からやり直して新卒カード取り直すとか本当、すごいなと感じます。
究極的には、「転職回数」よりも今までの「結果」だけ知りたいという雰囲気になってほしいと思っています。そして、その結果だけをもとに雇用し、スキルが満たなければ次の少しレベルの低い会社で雇用される。まさにジョブをホッピングしていく感覚です。そんな雰囲気になってくれればいいのになと思います。
学問と職業の乖離
また教育的にも、学問と職業の乖離が大きすぎて、実際役に立たない。もちろん学問は重要ですが、この暗記テスト8割というのをどうにかしたほうがいい。本当に、なんか無駄だと感じます。なにかを解決するというベクトルが学問は斜め上なのです。実際の会社では、解決しなくちゃ前に進めない。ハンマーでぶっ壊したい問題が山積みです。
一方で、大学までの学問はある程度の先駆者の正解や学説、考え方を模写するイメージです。そこには利害の反する相手もいませんし、それを論じたところで関係が悪くなることも、誰かが喜ぶことも、悲しくなることもありません。そこには「リスクやコスト」がないのです。
最小のリスクで、最大のメリットを出す。そのためにどう動くか、どう立ち回るか。そうした生の経験が必要だと感じます。
求められるのはビジネススキル
将来的には、ほとんどのビジネス価値が、何らかの形でITと関わりの合うものが多くなってくるでしょう。さらには、今の労働者の要望的には「デスクワーク」的なものが多くなりつつあります。そうなれば、技術的なスキルが必要になってきます。
この技術的スキルが全就活で必須にするレベルで動かなければ、かなりまずいような気がしてきます。それは、必ずしも全員プログラマになれというわけではなく、学生の間にビジネスをしろということです。アルバイトではありません。単純労働ではありません。ビジネスとしてのスキルなのです。
おっさんインターンのすすめ
これを現実的に早い段階で手に入れるには、学生起業かインターンしかありません。しかし、もうおっさんになってしまった人はどうればいいのでしょうか?
※ただし、ここでにインターンはお遊戯やワークショップのようなものを指しているわけではありません。もはやアルバイトレベルの実務ができるインターンのことを言います。日本だと、給料が出ない!ブラック!と揶揄され浸透はしていませんが、現実問題としてこういったインターンが絶対役に立ちます。むしろ、スキルがないのに金を払えるか!という他国の考え方も一理あると思います。それ以降の評価基準は個人次第でしょう。今の金か、将来の金か。
あと5年早く気がついていればと悔やんでいる30代のおっさんはどうすればいいのでしょうか?単純労働の非正規しか選択肢がないのでしょうか?
実際、今の大手企業で10年以下の経験はあまりビジネス上の価値がないと思っています。もちろん、その内容次第なのですが、僕が想定している「30代 転職 大変」で検索しているような人はそうしたスキルがないと思います。
でもそうした人は、とにかく実績作りから始めないといけません。デスクワークのより給料が安定した職につくには、結果を作るだけなのです。わりと現実的なところだと、正社員で入りたいところへアルバイトで行くとか、実際に想定しているコンテンツを作り上げて営業をかけるとかです。スクールにいって、勉強するのもありですが、同時に関連するアルバイトを始めてください。
それしかもうないんですよ。これは学生も同じです。僕はもっと図書館の本読みつくとか、単純なアルバイト以外のことに注力できてればと少し後悔しています。でも、今からでもできます。
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僕が実際にやったことがあるところがなかったためです。いつか本当にやったら貼ります。
究極的には「筋肉」の時代になったと言っても過言ではない
突然、何を言ってるんだ!
と思ったかもしれません。しかし、僕は以上のように考えた結果、何よりも幼いときから身につけておくべきは「筋肉」であると感じました。上記のような、勉強もして、インターンもして、なおかつ生活費を稼ぐために単純労働的なアルバイトもこなさなければならない。
行政の社会保障でもっとセーフティネットを厚くする案も考えましたが、現実的ではありませんし、そこまでカバーできるとは思えません。結局全部自分でこなしていかないと行けない。めちゃくちゃハードです。
たとえ全て、デスクワークだとしても、デスクワークだからこそ体力が必要なのは皆さんもうわかってますよね。究極的には、「筋肉」があればどこへでも行ける。どこへでもチャンスが有るのでは?と思いました。
正社員になれなくて当たり前の時代に
また、正社員というものが更にハードルの高いものになりつつあると思います。それは終身雇用というだけでなく、実際求められているものがハードになってきているからです。ともすれば、単純作業はアウトソーシングして、非正規雇用でまかなえる。技術スピードも上がり、より安価になっていく。
そうなれば、正社員は何をするのでしょうか。全てをマネージメントしなければならないのです。マネージメントって、部下に教えて、非正規の方に仕事教えて…なんてことじゃありません。
経営です。
その会社で利益を出し続ける人材にならないと行けないのです。スペシャリストというよりも、時代のスピードの間で利益を出し続ける人材になるということです。そんな人、今は一握りじゃない?と思いますよね。
でも、割と殆どの仕事は正社員じゃなくてもいいレベルになってきていませんか?全部非正規とアウトソーシングに切り替えたほうが効率がいい場面が多くなってきてはいませんか?スキルのある会社にやってもらっったほうが早くない?ってなってはいませんか?
個人的には、今後も儲かっていく会社の正社員は、そうしたビジネスに特化した人たちだけになるのだろうなと感じます。
優秀な人材は取れない
この点は以前も書きました。
追加で書くとするならば、時代の波になれるような幹部候補を取るとするならば、もう大手就活サイトにはほぼいませんし、リクナビ・マイナビ・大手エージェント経由ではほぼ来ません。登録しているのは無難な70点の人材だけです。
彼らは登録すらしていません。なぜなら、彼らは一風変わっているようにも変わっていないようにも見えるからです。彼らは、個別に行動をしていて、ある方は起業をし、ある方は独立をし、ある方は自分から動いて営業をかけています。
彼らにアプローチするのは、広告費にお金をかけるよりも、比較的簡単な仕事や非正規に任せている仕事を有給インターンに棚卸しして、実際の人材にアプローチをかけるほうがコストも安く、高いメリットが出ると思います。
もちろん、それに伴って、一定の雇用は削減されてしまうでしょうし、それによって社内で一大ブーイングが起こるかもしれません。しかしそれをやることで、長期的な戦力確保ができるとするならば、やる価値はあるんじゃないかなと思います。
終身雇用から通年採用の可能性について
そんなこんなで、最近は通年採用にしていこうという動きも見えてきました。しかし、今の高齢経営者層は、今の終身雇用で雇った人たちを切るわけにも行きません。上記のように、制度を変えようとすると割を食う人が出てきてしまいます。簡単な仕事は絶対死守する「パートのお局さん」みたいな人が絶対いるのでしょう。
社会人として優秀な彼らはきっとこう言います。
- インターン? その対応コスト莫大だからやめようよ
- おっさんアルバイト? めんどくさいよ 無駄だよ
- あー、それよりもさ、「すごい結果出してる人」取ろうよ
- でも、ちゃんという事聞いてくれないと困るよ?ここは会社なんだからね!
イメージできませんか?
こう考えると、現実的にできることは資金力を使って会社を買う。または黒字倒産するだけになってくるのではないでしょうか。変える力、動ける力が試される世の中になってきそうです。
【参考記事】
最後に
おいおい、そんなこと言っておいて「筆者」は大丈夫なのかよ?と聞こえてきます。
全然大丈夫ではありません。
上記のような妄想的思考を広げるたびに自分の首を絞めているような気がしてきます。でも、思考の試みは面白いものです。以上、楽しんで読んでいただけたら幸いです。
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