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【アルバイトにも賞与を】超画期的な判決が出てしまったので、感想を書いちゃうぞ【労働法契約法20条違反/大阪医科大学】

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Photo by Guilherme Cunha on Unsplash

 

こんにちは、無職の青色申告です。

 

今回は、労働契約法20条違反でアルバイトにも賞与を認めるべきという判決が出たのでその感想を書こうと思います。

 

【ニュース】

www.nikkei.com

 

※ニュースだけ読んだ素人の感想なので、正確な法解釈や判決要旨ではないので、ガチ専門で勉強したい人は判決要旨を読んだり、弁護士に相談だ!!

 

【目次】

 

判決内容を簡単にまとめる

 

状況はどうだったの

  • 女性(50代)は大阪医科大(大阪府高槻市)にアルバイト秘書として雇われ研究費の管理などを担当
  • 時給制で、年収は女性と同年に採用された正社員の約半分だった
  • その後、適応障害で退職 

 

※適応障害:ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態

 

大阪高裁が認めたこと

  • 正社員らと同じ仕事をしていた女性に対して、労働契約法20条に違反するとして待遇格差分など約109万円の支給を大学側に命じた。

 

女性が敗訴した一審大阪地裁判決を変更して、認めるに至ったのは最高かよ!って思いました。しかし、女性側の要求額1270万円までは届いていない結果になりました。

 

判決理由はどういうこと?

大学の賞与額が年齢や成績ではなく基本給に連動し、就労自体への対価の趣旨を含む点を踏まえ「(月給制で正社員より労働時間が短い)有期契約社員へは正社員の約8割の賞与があるが、アルバイト職員に全くないのは不合理だ」と指摘。

引用:日本経済新聞2019/2/15 23:41

 

ここで重要なのは、正社員と同じ仕事してるから、とにかく差額払えよ!ってことではなくて、給与体系として、「就労」=働いている行為そのものの対価として通常支払われるべきものだった「賞与」が支払われていないのは違法だということです。

 

だからすべての企業の「賞与」が対象ではなく、個別具体的に判断していることになります。

 

アルバイトで店長と同じ仕事してるからボーナスくれ!っていう場合はこの判決は使えないかもしれません。

 

今回は契約社員にも8割支払われている点も考慮しています。その点からも、より給与面に絞った判決のような気がしました。

 

契約社員との比較考量が強め

その他にも夏の有休や病欠中の賃金、休職給の格差も一部違法としました。この点は詳細に書かれていないので、一概に言えません。しかし、契約社員がどのような待遇だったかの比較考量がされるのではないでしょうか。

 

こう見てみると、正社員の比較というよりも契約社員との比較で獲得した判決のようにも見えてきました。つまり、企業側としたら、非正規社員の待遇をすべて正社員と明確に区別していたら判決は少し変わっていたのかもしれません。

 

僕的感想

僕的には、非常に妥当と言わざるを得ない判決かなと思いました。

 

正社員と同じ仕事してるだけではなく、契約社員はどうなのか、賞与がどのように支払われていたかを個別具体的に考慮しています。

 

妥当すぎて、なんで妥当なことが普通に適用されていないのか謎レベル。

 

ふああ、まだまだ氷山の一角なんだろうなと思いました。

 

以下では個人的に気になったことをまとめておきました。

 

労働法契約法20条ってどういうこと?

有期労働契約を締結している労働者の労働契約の内容である労働条件が、期間の定めがあることにより同一の使用者と期間の定めのない労働契約を締結している労働者の労働契約の内容である労働条件と相違する場合においては、当該労働条件の相違は、労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度(以下この条において「職務の内容」という。)、当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して、不合理と認められるものであってはならない。引用元

 

条文クソ長いな。簡単にまとめましょう。

 

  • 期間を区切って労働契約をした人(非正規社員)の条件と正社員の条件が違うとき、業務内容と「責任」の程度、職務内容、配置変更の範囲などを考慮して、不合理ではあってはならない

 

ということです。

 

例えば、コンビニのアルバイト社員が店の帳簿管理からクレーム対応、FC契約やら客からの損害賠償まで対応してたら、流石に給与が不合理ですよね。でもアルバイトだから接客、棚卸しだけでいい。その場合、不合理とは言えません。

 

今回の女性の場合、正社員(加えて契約社員)と同じ仕事をしていることや賞与支払いの基準が成績や責任によるものではなかったのこの点不合理だなと思います。

 

【超重要】労働法契約法20条に関する最高裁の重要判決

他にも、労働法契約法20条違反に違反してる!って言う判決がいくつか出ています。

 

www.nikkei.com

 

これも今年判決が出ました。

 

それもこれも、2018年6月に出た重要判決が基準、考慮されています。

 

blogos.com

 

簡単に言うと、個別の項目ごとに妥当性を考慮すべきというこの判決は今後も基準になっていくように思います。一概にまとめて、住宅手当は支払うべきというのではなく、どういった事情で支払われているべきかを考慮するということです。

 

そうなるとなかなか、一般庶民では判断が付きませんよね。。でも、

 

正社員と同じことしてるのに支払われないのおかしい!!

 

っていう感情があれば、きっと妥当性があるような気がします。

 

【個人的感想】同じ仕事してるのに賞与がなかった話

僕自身も非正規社員として働いていました。いわゆる契約社員で、業務内容は正社員と全く一緒

 

てか、正社員よりも業務内容を知っていて、作業が正社員より多い状況でした。しかし、正社員だけが受けられるサービスを享受する事はできませんでした

 

果てしなく虚無でした。

 

いつか正社員になれるという言葉を頼みの綱にしていましたが、心と体力がついていけなくてやめてしまいましたが。

 

そこで思ったのが、「同じ仕事」同じ責任で仕事しているのに、雇用条件が違うっておかしくない?っていうことでした。もちろん会社側には条件提示の自由があるんでいいんですけど、体感としてはおかしい!!としか思えませんでした。

 

それで契約したんだから、仕方ないという声もあるでしょう。

 

でもさ、でもさ

 

おかしいじゃん!

不合理じゃん!

だって法律にはこう書いてあるのに!!

 

って思うのはおかしいでしょうか。

不合理な契約に甘んじるしかない僕等がおかしいのでしょうか。

 

結論、不合理な契約条件を提示してくる経営者は一回、会社やり直したほうがいい

 

そういうことかな。だって、低賃金で回していくしかない企業なんてもう存在しなくていいと思う。社会にとって無貢献だと思います。

 

最後に

今回のニュースを調べて思ったのは、意外に重要な判決は出ているのにあまり報道もされないもんだなと思いました。

 

以上思ったことでした。